AdHoc配布とかiOS Enterprise Developer Program

2013/02/13

iPhone 自分メモ

苦労した体験をネットを通じて共有してくださる、すばらしき先行者達に感謝しながら自分用のメモとしてまとめてみます。

iPhoneのアプリケーションをAppStoreを経由せずに配布する方法は、以下の2つ。
  • AdHocを使った配布
  • In-House形式(iOS Developer Enterpriseで社内向けiPhoneアプリを作る方法)
で、AdHoc配布とは
AppleのApp Storeを経由しないで配布する方法。
一応、「AdHocによる配布」は、非開発者のβテストへの参加を可能にするという点で、特定のユーザにアプリケーションを渡し、動作の検証に役立てようという趣旨で用意されている配布方法。

メリットとしては、
  • Appleによるアプリの審査が不要。開発してすぐインストールできる。
  • AppStoreへ登録する直前の工程としてのテスター向け配布や、中小規模の企業内アプリ配布に向いている。
ようは開発時に実機でテストしてるやり方。

やり方としては、
  • 登録するデバイスIDを登録
  • Adhoc用の証明書作成
  • Adhoc用のビルド
ただし制限もあります。
  • 開発端末を含めて1つのDeveloperIDについて100台までの特定多数に対して可能。不特定多数への配布は不可。配布対象となるiOS Deviceのシリアル番号を1台毎にデバイスIDを登録する必要がある。
  • AdHocアプリはAppStoreを利用した課金システム等のサービスは利用できない。(iAd広告も含む) In-House AppStore for iOSやTestFlight等を利用して、配布管理システムを自前で用意する必要がある。
  • 大規模配布の必要な企業(100台以上の配布)には別途 iOS Enterprise Developer Programを契約した方がよい。年間参加費 \24,800

ちなみに、同僚から聞いた話だけど、100台の制限は登録されたデバイスを削除しても、ライセンス更新までは登録台数の削除分はカウントされないらしい。

そして、In-House形式。

つまり、100台って厳しい、いちいちUID登録するのは面倒って方にはiOS Developer Enterprise Program

通はidepというらしいです。

こちらのメリットとしては
  • AppStoreを介さずにデバイス無制限に配布出来るアプリが作れる
  • 運用開始後にデバイスが増えたからといって何か特別な事をする必要は全くない
  • AppStoreを介さないので任意のタイミングで最新版を配布出来る
ちなみに、これ向けに作ったアプリは、InHouse版アプリって呼ぶみたいです。

ただ、こちらもやはり制限があります。
  • iOS Developer Standard Program を既に契約していれば、それとは別のAppleIDが必要です。
  • App Storeでアプリケーションを配布可能なライセンスはスタンダードのiOSデベロッパプログラムのみ。
  • 申し込みの最初に「DUNS番号(世界標準の企業識別コード)を取得されている企業または組織団体がお申し込みいただけます。」とあるとおり、申込時は企業の実在を証明するDUNSナンバーが必要。
  • InHouse版アプリを使用出来るのは、契約主体法人の従業員やスタッフなどの関係者に限る事。
  • InHouse版アプリが不用意に関係者以外にインストールされないように厳重に管理する事。不特定多数のユーザーからダウンロードされないように準備をしておかないとiOS Developer Enterprise Programの規約違反になる。ばれるときついお仕置きがあるとか。

最後のが重要で、iDepからのFAQから参照。
Q:私は、クライアントのために社内業務アプリの作成を希望しているデベロッパです。そのためにiOSデベロッパエンタープライズプログラムに参加することができますか?
A:いいえ。iOSデベロッパエンタープライズプログラムは、社内の従業員に配布するための業務用アプリケーションを開発および配布する企業や組織団体向けです。貴社のクライアントがiOSデベロッパエンタープライズに登録し、クライアントのiOS開発チームに貴社の担当デベロッパを追加することができます。

要は、iDEP契約主体企業の中の人以外が自由にインストール出来るようになった場合は規約違反。

企業向けアプリを作ったよ!AppStoreを通さないで、サービスを契約してくれた企業にアプリを無料で配布したい!idepを販売元が契約すればいける?いやNGです。
導入する企業側がidepのライセンスを取得する必要があるってこと。

DUNSナンバーに関しては、東京商工リサーチさんから確認できます。

うちの会社も登録はされていましたが、DUNSナンバーの確認は有料です。


あと、現実的に、配布後の更新等を考えるならOTA環境の構築は必須。
それはAdHocでも一緒といえば一緒。

下記は情報をまとめるにあたって参考にしたサイトです。

iOS開発者はidep以外にも有用な情報が豊富ですので、是非みてみてください。
http://feedtailor.jp/wp/?p=3300
http://golog.plus.vc/iphone/3355/

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